2018/07/18

民泊解禁!マンスリーマンションとの違い

民泊解禁!マンスリーマンションとの違い

2018年6月より多くの住宅が民泊として運営できるようになりました。民泊が解禁された今、これから民泊を運営したり、民泊を利用しようと思っているのであれば、民泊とマンスリーマンションやマンスリーマンションの違いを理解しておくべきでしょう。

ここでは、民泊とマンスリーマンション、マンスリーマンションの違いについてご紹介します。

一般民家に宿泊することが「民泊」

民泊とは、一般の民家に旅行者などが宿泊することを指します。日本では一般的に、住宅の全部または一部を宿泊施設として旅行者に提供することを指します。すなわち民泊とは、住宅を活用した宿泊施設のことです。

なお、民泊を運営する場合、簡易宿所営業の許可が必要となります。

2018年6月15日より一般住宅地での民泊が解禁に

民泊は以前までは旅館業法に基づいて運営が行われていました。2016年4月に旅館業法が緩和されたことにより、民泊サービスが提供しやすくなりました。しかし、簡易宿所営業の許可を取得するためには、要件のハードルが高く、空き家や空室を民泊として提供することが難しかったのです。

2018年6月15日から施行された民泊新法では、一定の基準を満たしていれば、民泊手続きの届出を行うだけで、簡単に民泊営業を始めることができるようになりました。そのため、個人が所有している空き家や空室などを民泊として提供しやすくなりました。

民泊は宿泊者も提供者も個人なので100%安全ではない

民泊は宿泊者はもちろんですが、宿泊施設を提供する側、すなわちホストとなる側も個人です。個人同士のやりとりとなるため、100%安全だとは言い切れません。

日本では簡易宿所営業許可を取得するうえで、厳しい条件が求められていました。たとえば、宿泊者の衛生を確保するため、ひとりあたり3.3平方メートル以上の床面積を確保する必要があります。

さらに、安全性を確保するため、非常用照明器具を設置したり、避難経路の表示やそのほか、災害などが生じた場合に宿泊者の安全を確保するために必要な措置をしなくてはなりません。

しかし、民泊が解禁となり、一定の条件を満たしていれば簡単に民泊営業ができるようになったことで、多くの住宅が届出の対象となりました。だれもが民泊を運営できるようになりましたが、安全性については不安が残る部分もあります。

マンスリーマンションは企業が運営している

マンスリーマンションやマンスリーマンションを運営しているのは、個人ではなく企業であることが多いです。そのため、高い安全性が確保されていると言えるでしょう。

さらに、マンスリーマンションの場合、一時的ではあるものの生活拠点になる場所となるため、アメニティや家具家電などサービスが充実しています。

民泊とマンスリーマンションのサービスの違い

民泊は宿泊施設として運営されていることから、ホテルや旅館のようなサービスが提供される場合が多いです。提供されるサービスは民泊の運営者によって異なりますが、リネンサービスはもちろん、ホテルや旅館のように食事が出る民泊もあります。

一方、マンスリーマンションの場合は、住居として貸し出されているため、家具家電や雑貨のレンタルが行われていたり、最近では無料Wi-Fiが使用できるマンションも増えてきています。

ただし、マンスリーマンションはあくまでも住居であるため、食事が提供されることはなく、さらには掃除や洗濯、ベッドシーツの交換などすべて入居者が行わなければなりません。

また、民泊は宿泊施設である以上、1泊からの滞在が可能ですが、マンスリーマンションでは最低滞在期間が設けられており、1日のみの利用は難しいケースが多いです。

まとめ

  • 民泊とは住宅を活用した宿泊施設のこと
  • マンスリーマンションは住居として貸し出している
  • 2018年から民泊新法によって民泊の営業がしやすくなった
  • 民泊は個人で運営しているため、100%安全とは言い切れない
  • マンスリーマンションは企業が運営しているため、安全性が高くサービスも充実している
  • 民泊は1日から滞在可能だが、マンスリーマンションには最低滞在期間が設けられている

ホテルの代わりにマンスリーマンションを利用する人もいますが、民泊とは運営者やサービス面、適用される法律などが違います。

1泊から数日程度の短期的な滞在であれば、民泊を利用することがおすすめですが、1週間以上の滞在になるのであれば、安全性が高く、プライバシーがしっかり確保されているマンスリーマンションを選ぶことをおすすめします。